平成28年度桐朋学園音楽部門高校卒業演奏会

 4月15日に紀尾井ホールで平成28年度桐朋学園音楽部門高校卒業演奏会を聴いてきた。例年は土曜日か日曜日に開催されて10数人が出演するのだが、今年は平日の夜開催ということで9人であった。卒業演奏会への出演がどの程度のステイタスなのかはわからないが、日程の関係で数人が出演できないということだとなんとなく不憫に思う。
 今年の出演者は演奏順に、松田彩香さん(ピアノ)、今井梨緒さん(ピアノ)、久留早百合さん(ヴァイオリン)、古澤香理さん(ヴァイオリン)、吉岡怜奈さん(ヴァイオリン)、和泉茉莉さん(ピアノ)、菊野凛太郎さん(ヴァイオリン)、荒井玲奈さん(ピアノ)、吉田南さん(ヴァイオリン)であった。
 このなかでは、吉田さんは音コン1位のときのシベリウスを聴いていて大変良い印象であったが、今回のショーソンも素晴らしい。唯一男性の菊野さんのサン=サーンスもなかなかかっこよかったし、古澤さんのバッハ無伴奏も良く楽器を鳴らしていたと思う。また、久留さんの高速カルメン幻想曲もかなり受けていた。トップバッターの松田さんのベルクのソナタという選曲も光っていて楽しめた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

桑原志織さんのコンサート

 3月15日に紀尾井ホールで桑原志織さんのピアノリサイタルを聴いてきた。演奏曲目は、シューベルト:ピアノ・ソナタ 第19番 ハ短調、ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3つの楽章、ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」であった。
 桑原さんの演奏は音コンの本選会で聴いて言いて良い印象が残っている。今回は、本人の弁のとおり大曲を3つ並べる形となったが、それぞれに楽しませていただいた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

NHK交響楽団のコンサート

 1月18日にNHKホールでパーヴォ・ヤルヴィさん指揮NHK交響楽団のコンサートを聴いてきた。演奏曲目はシベリウス作曲のヴァイオリン協奏曲ニ短調、ショスタコーヴィチ作曲の交響曲第10番ホ短調であった。ヴァイオリン独奏は諏訪内晶子さんである。
 最初の諏訪内さん弾くシベリウスの独奏は、最近、若手の方も手本としているのではないかと感じているのだが、いつもながらに十分に楽しませていただいた。アンコールはバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番アンダンテであった。
 休憩の後のショスタコーヴィチは、曲としては小生的には少し疲れるタイプの曲で演奏時間も少し長い。しかし、パーヴォ・ヤルヴィさんの指揮は冴えわたり最後は最高調に達してブラボーとなった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

小川恭子さんのコンサート

 12月6日に紀尾井ホールで小川恭子さんのヴァイオリンリサイタルを聴いてきた。演奏曲目は、ブラームス作曲ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調、J.S.バッハ作曲シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004より)、ラヴェル作曲ツィガーヌ、プロコフィエフ作曲5つのメロディーOp.35bis、R.シュトラウス作曲ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調であった。
 小川さんの演奏を聴くのは高校の卒演、音コン、大学の卒演に続いて4回目となる。特に今回は「期待される若手アーティストの一人」として紀尾井ホールの関係財団から選ばれての出演ということで素晴らしいと思う。
今日の演奏は前半少し緊張したのか堅い感じの印象を受けたが、後半のプロコなどは大変楽しめた。これからも聴く機会のある方だと思うので、小生としても応援していきたい。ピアノ伴奏の江口玲さんもいつもながら秀逸であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

第85回日本音楽コンクール本選会ピアノ部門

10月30日に東京オペラシティコンサートホールで開催された第85回日本音楽コンクール本選会ピアノ部門を聴いてきた。管弦楽は渡邊一正さん指揮東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団である。あらかじめ指定された32曲のピアノ協奏曲の中から選曲して演奏し第3予選の点数の6割を加算して合計得点で順位を決めるもの。
結果はつぎのとおり。
1位 樋口一朗(20)桐朋学園大2年
 最後に登場してラフマニノフの3番を弾いた。誰もが納得する会心の演奏で思わず聴き入ってしまった。聴衆賞は彼に投票した。
2位 千葉遥一郎(19)東京芸大1年
 天才肌の雰囲気のあるフロコ2番を聴かせてもらったと思う。聴衆賞。小生も彼に投票するつもりであったが次を聴いて思いとどまってしまった。
3位 渡辺智道(24)東京芸大卒
 2番目に登場してブラームスの1番を弾いた。スケール感のあるフラームスであったと思う
入選 守永由香(19)桐朋学園大2年
 トップバッターでシューマンを弾いたが、これは上位へいけるかなと思って聴いていた。
 守永さんの演奏は高校の卒業演奏会で聴いている。そのときはそれほど強い印象はなかったようであるが、久しぶりに演奏を聴くことが出来て心の中では応援していた。今回の入賞は素晴らしいと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

第85回日本音楽コンクール本選会バイオリン部門

10月29日に東京オペラシティコンサートホールで開催された第85回日本音楽コンクール本選会バイオリン部門を聴いてきた。管弦楽は田中祐子さん指揮日本フィルハーモニー交響楽団である。あらかじめ指定された10曲のバイオリン協奏曲の中から選曲して演奏し第3予選の点数の6割を加算して合計得点で順位を決めるもの。
結果はつぎのとおり。
1位 戸澤采紀(15)東京芸大付高1年
 3番目に登場した。シベリウスを弾いたが、プロ並みの演奏でこの時点で1位を確信できるものであったと思う。
2位 森山まひる(16)桐朋女子高1年
 最後にプロコ1番を弾いたが、前3人の演奏がかすむほど大変楽しめる演奏であったと思う。聴衆賞。小生も彼女に投票した。
3位 福田ひろみ(23)東京音大大学院
 トップバッターでメンコンをスタンダードな感じに弾いたのだが、上手なと思って聴いていた。
4位 福田俊一郎(22)東京音大4年
 彼のチャイコンは最初のうちはかなり良いと思っていたのだが、だんだんと中だるみのようなものを感じてしまった。
 1位と2位の差はほとんどないと感じていて、多分、第3予選の点が影響したのではないかと思う。このところ予選を聴く機会がないのは残念ではあるが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

守岡未央さんのコンサート

 9月21日に紀尾井ホールで守岡未央さんのトランペットリサイタルを聴いてきた。ピアノ伴奏は林浩子さんである。
 演奏曲目と小楽器は、アルビノーニ:トランペット協奏曲 ハ長調(C管トランペット)、ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(フリューゲルホルン)、ピルス:トランペットとピアノのためのソナタ(B♭管トランペット)、バッハ:G線上のアリア(ピッコロトランベト)、ヘーネ:スラヴ幻想曲(B♭管トランペット)、立原 勇:舞-無伴奏トランペットソロのための-(B♭管トランペット)、フンメル:トランペット協奏曲 変ホ長調(E♭管トランペット)であった。
 トランペットの種類の解説なども交えての演奏は楽しいものであったが、G線上のアリアの冒頭を本当に息継ぎなしで吹けるのかと思っていたところ、見事に吹き切ったのは素晴らしかった。後で、さすがにあれはきつかったですとのコメントにもかなり笑えたが、自信の程もうかがえた。伴奏の林さんも秀逸であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

第26回新日鉄住金音楽賞受賞記念コンサート


7月20日に紀尾井ホールで、第26回新日鉄住金音楽賞受賞記念コンサートを聴いてきた。プログラムは、特別賞山田正幸さんの受賞記念トーク(聴き手:NHKラジオセンター深夜班「ラジオ深夜便」ディレクター村島章恵さん)及びフレッシュアーティスト賞三浦友理枝さんの受賞記念コンサートで演奏曲目はショパン作曲マズルカ第1番・第2番・第3番、ショパン作曲バラード第4番ヘ短調、シマノフスキ作曲「仮面」より第1曲「シェヘラザード」、ラヴェル作曲水の戯れ、ラウェル作曲舞踏詩「ラ・ヴァルス」(作曲者自身によるピアノ編曲版)であった。
特別賞の山田さんはラ・フォル・ジュルネ金沢音楽祭事務局チーフ・プロデューサーとのことであるが、石川県の地元高校の数学・音楽教師のかたわら、地元青少年の吹奏楽団を引き連れてスイス・アメリカでの演奏成功、石川国体の式典音楽担当、オーケストラ・アンサンブル金沢の事務方として故岩城宏之氏とともにその発展に尽力など、地元の音楽文化発展のために数々の活躍をされてきた方であった。
休憩後に登場したフレッシュアーティスト賞の三浦友理枝さんは、既に大活躍されているピアニストであるが、小生は今回初めて演奏を聴くことが出来た。選曲は本人が人生の節目節目で苦楽を共にし大事にしてきた曲とのことで、万感の思いで弾くピアノの音に強く感銘した。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

アレクサンデル・ガジェヴさんのコンサート

 7月19日に紀尾井ホールでアレクサンデル・ガジェヴさんのピアノ演奏を聴いてきた。演奏曲目はバッハ=ブゾーニ:シャコンヌ ニ短調、ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調「葬送」、モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調、リゲティ:練習曲集第1巻より 第2番「開放弦」、ドビュッシー:12の練習曲より 第11番「組合わされたアルペッジョのために」、リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調である。
 大変意欲的なプログラム構成にまずは大きな期待を持ったが、最後までその期待を裏切らずに弾き切ったのは見事である。きっちりと弾くことが楽しくて仕方がないという感じかも知れない。アンコール曲もシューマン、プロコフィエフ、ドビュッシー、ラフマニノフとさらに多彩さを加えた感じで大変楽しめるコンサートであった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

読売日本交響楽団のコンサート

 5月31日にサントリーホールで読売日本交響楽団のコンサートを聴いてきた。指揮はキリル・カラビッツさん、ヴァイオリン独奏はヴィクトリア・ムロ―ヴァさんである。演奏曲目は、ベルリオーズ作曲序曲ローマの謝肉祭、シベリウス作曲ヴァイオリン協奏曲二短調、プロコフィエフ作曲バレエ音楽ロミオとジュリエットからであった。
 今回のコンサートマスターは日下紗矢子さんであったが、最初のベルリオーズで彼女のボウイングを見ていて驚いてしまった。アップの際に手首がくの字にくっきりと曲がりその柔軟さは滑らかかつ俊敏で他の楽団員とはっきりと差があったのである。ボウイングの美しさにしばし見とれてしまったが、続いては、小生の最も好きなヴァイオリニストであるムロ―ヴァさんである。小生と同年齢ですらりと背の高い彼女は、端正かつ冷静な面持ちでその長い腕を駆使して、多分ガット弦だと思われるストラドを美しく時には荒々しく奏でた。アンコールのバッハ無伴奏も至上の演奏であった。最後はプロコフィエフであるが、読響のストリングスの美しさにホッとした。例によってこのところ、自分たちの弾く不揃いのストリングスばかり聴いていたので、元気の出る薬を飲んだようなコンサートであった。ははは。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

より以前の記事一覧