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NHK交響楽団のコンサート

 9月19日にNHKホールでペーテル・エトヴェシュ指揮NHK交響楽団のコンサートを聴いてきた。演奏曲目は、J.S.バッハ作曲(ウェーベルン編):リチェルカータ、ペーテル・エトヴェシュ作曲:「セブン」(コロンビア宇宙飛行士への追憶)-ヴァイオリンとオーケストラのための(2006/2007改訂)-[NHK交響楽団・ルツェルン音楽祭委嘱作品/日本初演]、バルトーク作曲:管弦楽のための協奏曲BB123であった。
 1曲目。曲目解説に“「音色旋律」(同じ旋律で和音、楽器編成を変え、さざ波のように変化させる)という手法を用い、フーガの主題を様々な楽器の組に振り分け、原曲からは想像もつかない響きを引きだす”とあるが、正にそのとおりの演奏でN響のハイレベルな実力を認識した。
 2曲目、本日のメインイベントである。なぜN響の委嘱作品のテーマがスペースシャトル事故なのかと疑問に思っていたが、曲目解説の“人類の夢である宇宙を探索しながら生命を失った7人の宇宙飛行士への追悼”との記述で納得。さて、まずは「注目!」という感じのフレーズでクイッと振り向かされて曲に惹き込まれる。曲目解説には“いわゆる伝統的なヴァイオリン協奏曲とは違い・・・”とあったが、むしろ、メインソリストが極めて重要な役割で曲を引っ張っていく典型的な協奏曲で、ソリストが7人いるらしい(小生は3階の天井に張り付いて聴いていたので左右のバルコニーのサブソリストしか見えなかったが・・・)が、特にメインソリストには大人としての完璧な曲の理解、高度な表現力、牽引力が必要とされる。いわゆる現代曲ではあるがメインソリストによって明瞭に曲の進行が示されていくので聴きやすく、グーっと会場全体が曲の中に埋没していく感じで現代曲だというのに自然に小生は涙を浮かべてしまった。ハロウィーンも近いが亡くなった宇宙飛行士の魂が会場に降りて来ていたのであろうか・・・。メインソリストは諏訪内晶子さんが務めたが、正に彼女をもってしなくては本日の初演(昨年のルツェルン音楽祭での世界初演も同じくメインソリストは諏訪内)はなしえなかったと思われる。演奏後の拍手は深く重く長く続いて、N響は本当に素晴らしい名曲を手にしたなあと感じた。是非CD発売して欲しいものである。
 3曲目。休憩を挟んでも前曲の余韻は覚めやらなかったが、こちらの事情にかかわらずN響の演奏は冴えわたっていて、指揮のエトヴェシュさんとの相性が良かったのかも知れないが“流石に我が国最高のオーケストラ”と感じさせてくれ、海外オケのお馴染み曲の演奏の聴き比べも悪くないが久し振りに若い頃に戻ってN響定期公演の会員になろうかと考えた。この秋はもう一度N響を聴く機会があるが今から楽しみである。

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