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庄司紗矢香さんのコンサート

11月29日にサントリーホールで庄司紗矢香さん(ピアノ伴奏:イタマール・ゴラン)のバイオリンリサイタルを聴いてきた。演奏曲目は、シューマン作曲のヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調、ショスタコーヴィチ作曲のヴァイオリン・ソナタ、R.シュトラウス作曲のヴァイオリン・ソナタ変ホ長調であった。
庄司さんはその年齢と童顔のため何をやってもサプライズとして受け取られてしまう部分があり損をしているように感じているのだが、今日の衣装は南フランスの田舎の農婦風で二階席の遠目からは成熟した大人の女性を感じさせるものとなっていて、演奏内容との間に違和感がなかった。
1曲目のシューマンは、冒頭から一気に聴衆を惹きつけてしまう演奏に心地よく浸った。2曲目のショスタコーヴィチは、バイオリンとピアノによる劇という感じでホールの聴衆もそれに没頭していて、演奏を聴きながらこの曲をここまで弾ける演奏家はそうはいないだろうと思った。演奏後はブラボーの嵐となったが、恥ずかしながら小生でさえ叫んでしまいたいほどであった。また、第2楽章は津軽三味線を思わせるようなところがあり面白いなと感じた。休憩後のR.シュトラウスではまさにソプラノ歌手が歌うような演奏に酔いしれた。アンコールはバルトーク、シューマン(だったかな?)、ドボルザークの3曲であったが、特にバルトークのルーマニア円舞曲(これも?であるが)は気に入ってしまった。バルトークには好きな曲が多いが演奏を聴いていて無伴奏ソナタも聞いてみたいなと思った。
庄司さんの演奏は、作曲家の書いた楽譜を脚本のように読み解いてそれを現時点の彼女として全身全霊で劇のように演じている、というように感じる。多分それが彼女の演奏スタイルなのではなかろうか。今後さらに彼女の内面が変化していく過程を聴いてみたい気がした。ただちょっと気になったのは、人気絶頂の彼女のリサイタルとしては客の入りが満席とはならなかった点である。彼女の演奏スタイルに食傷気味の人もいるのかもしれないなと感じたのであった。最後に、イタマール・ゴランさんのピアノ伴奏は素晴らしかった。彼なしには今日の庄司さんの演奏はなしえなかったのではないか・・・。

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コメント

はじめまして。
「庄司紗矢香さんのコンサート」を拝見し、庄司紗矢香のリサイタルを詠った拙い短歌にTBさせていただきました。
よろしければお立ち寄りください。

投稿: 謎野 | 2005/12/01 00:25

>謎野さん

記事の方、拝見しました。
毎日の出来事を短歌形式に詠まれているようですね。
私も気が向いた時に俳句をひねっては業界紙などに投句を楽しんでおります。

投稿: shinosan | 2005/12/01 10:31

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» 051130 日々歌う [雪の朝ぼくは突然歌いたくなった]
―サントリー・ホールで庄司紗矢香のリサイタルを聴きて詠める  隅々に新たないのち吹き込みぬ庄司紗矢香は奏でし曲に  一音のいのち通はぬ音のなき庄司紗矢香の楽に魅せらる  群を抜くヴァイオリン耳に改めて庄司紗矢香の年齢(とし)を喜ぶ  伴奏の火花散りたる巧みさに庄司紗矢香の才冴へわたる  鳴りやまぬ拍手に弾きぬ絶妙のスラブ舞曲を庄司紗矢香は    http://www.kajimotomusic.com/japanese/news/200511_s... [続きを読む]

受信: 2005/12/01 00:23

» 11/29:サントリーホール:庄司紗矢香 弦の妖精見てきたよ [「(エレクトリック)クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」の習得記録と音楽雑談]
庄司紗矢香さんって知ってますか? ですよね。今となっては超有名ですから! で、昨日(11/29)サントリーホールのリサイタル行って来ました!ご存知の通り、聴くならピアノと同じくらい、観るのであればピアノ以上に、私はヴァイオリンが好きなので。 で、曲目は....... [続きを読む]

受信: 2006/01/06 00:35

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